気分循環性障害の治療が始まり処方箋で出された薬を飲み始めた。診察が終わったのが遅かったため、開いている処方箋薬局がなく、薬をもらったのは仕事が休みの数日後、2020年9月24日となった。
- デパケン 200mg/1日
- エビリファイ 2mg/1日
- モサプリド 10mg/1日
- 液体エビリファイ 頓服 7つ
1日目
目覚ましで一回で起きることができず、30分くらい遅れてようやく起きた。
朝からずっと軽い眠気がある。午後にコーヒーを飲んだがいつものようなスッキリと頭が冴える感じがない。やはり、精神科の薬は眠くなる。
昨日薬局で揃わなかったエビリファイが夜に届いた。デパケン一種類でこの眠さ、もう一種類飲んだらかなり眠いのではないかと心配しながら飲んだ。
眠いというよりはとても疲れているような感覚になった。耐えきれずすぐにベッドへ横たわり、吸い込まれるように眠った。
2日目
深夜に何度も目が覚めた。精神科の薬特有の吐き気がひどいのと、トイレに何回も行きたくなって起きてしまった。何度か身体が熱くなり、そうかと思うと急に寒くなったりもした。
昨夜から飲み始めたエビリファイのせいだと思う。出勤時にはだいぶ吐き気が治っていたが、エビリファイはもう飲む気にはなれない。
3日目
朝から彼に落ち込むことを言われた。私達はいつも同じケンカを繰り返している。
彼が2人の関係に否定的なことを言う。すると私は不安になり撤回を求めるが、彼が優しい言葉をくれることはなく、さらに冷たい言葉を言い放ち、事実がそうなんだから仕方がないという。
私は彼が2人の関係に否定的な気持ちになることに悲しくなる。優しい言葉で安心させてもらえないことも、さらに追い討ちをかけて悲しくなる。
この辺りになると私の頭は問題を処理できずにパニックを起こす。
優しいはずの彼が「私を傷つける」という事実を受け止められないのだ。
言葉を撤回して欲しいと乞う、苦しくて助けて欲しくて彼を執拗に責める。しかし、そんなことをしても彼が優しくなるわけもなく、さらに冷たい態度を取られるだけだ。
私は気が変になりそうになるのに耐えきれずに酒をあおり、感情を麻痺させる。
これがいつものパターンだ。
しかし、今回はこのパターンが途中で止まった。「彼が私を傷つけた」ということに執着せず、私は彼を責めることも、自暴自棄になることもなく、ただ悲しんだ。お酒を飲みたいと思うこともなかった。
薬が効いているようだ。
私は「彼が私を傷つけた」ことへの執着を手放せるよう、心のトレーニングを始めた。イメージワークというもので、以前、グループでの講座に通っていたときに教わったものだ。
ベッドの上に体を横たえてリラックスする。もしも「彼から傷つけられた」という執着を手放せたらどんな気分になるか、体の状態はどんな感じか、どんな色が見えるか、匂いはするか、、、
4日目
今日も朝から軽い吐き気。軽い眠気はあるが頭は平常通り冴えている。
彼とはまだ不穏な空気だ。おはようとおやすみだけの素っ気ないテキストのやり取りだけになった。
とことん落ち込みたい自分がいるのに心の底にフタがされていて沈めない、変な心地がする。
イメージワークはうまくいっている。薬も手伝って「彼が私を傷つけた」という過去の事実を思い出しても苦しくならなくなってきた。
1週間後
デパケンを飲み始めてから1週間が経った。
沢山寝ているのになかなか起きることができない。睡眠時間は8時間だ。
常に軽く気持ちが悪く、少し眠たい。そしてお腹がゆるい。ときどき激しい動悸もする。食欲は変わらないつもりだが、体重が1キロ減った。
その後、彼との関係はさらに悪化し、彼は心を閉ざしてしまった。そんなことをされたらいつもなら私は不安を抱えきれなくなり、常軌を逸して自暴自棄な行動を取り始めるのだか、今回はそうはなっていない、薬が効いているようだ。
かと言って幸せな気分というわけではない。彼の行動がとても悲しく、気が緩むと涙が出てくる。
しかし、「悲しい」というのはそんなに悪い感情ではない。私は悲しみの先に何か温かいものを感じる。私が辛いのはもっと別の形の感情だ。
イライラしたようなソワソワするようないてもたっても居らず、逃げ場がなく気が変になりそうな、あの感じが一番辛い。
しかし、今のところ、そこまでにはまだ至っていない。
オーストラリアの風景に恋の詩を載せたフォトブックを販売しています。閲覧だけなら無料なのでお気軽に覗いてみてください。
